はじめまして。
私はホーチミン市経済金融大学(通称UEF)の日本語学部に在籍し、現在インターンをしているThinh (ティン)です。
今回はベトナムの雨季に流行するデング熱についてコラムを書きました。
デング熱は蚊を媒介として感染されます。
主に南半球の熱帯や亜熱帯地方の夏場に流行し、 ベトナムでは雨季(5月頃~11月頃)に感染者が増加します。
これは蚊が繁殖するのに適した時期であるため、デング熱の発生の条件を作り出します。
デング熱の分類
①軽症のデング熱
軽症のデング熱とは、デング熱に感染したが、重篤な合併症がない場合のことを言います。
軽症の場合、一般的な発熱と同様に家庭での治療ができます。
しかし、軽症でも、処置が不適切であったために、重症になる可能性があります。
②重症のデング熱
デング熱の重症化とは、症状の悪化や、危険な合併症を引き起こすことであると言えます。
デング熱が重症化すると、重度の出血や血漿漏出、臓器機能の障害に結びつくことがあります。
デング熱の主な症状
デング熱には、軽症と重症の2つの段階があります。
段階に応じて、さまざまな症状があります。
①軽症のデング熱の主な症状
軽症のデング熱の症状は、発熱、風邪、発疹などの病気と混同されることがよくあります。
軽症のデング熱の最も一般的な症状は次のとおりです。
目の痛み、頭痛、発疹、骨の痛み、吐き気、関節の痛みなどを伴う発熱。
デング熱患者は、4〜7日間症状が出ます。
軽症であった場合、適切なケアを受けることができれば、発熱から約1週間後に快方に向かうと言われています。
②重症化したデング熱の主な症状
デング熱が重症化すると、軽症時の症状に加えて次のような症状が現れます。
〇出血性の斑点が皮膚に現れる
〇鼻や歯茎からの出血
〇吐血または血便(内出血による)
〇嘔吐、腹痛、手足の冷え
〇疲労感や倦怠感
デング熱が重症化に転じた場合には、迅速な治療が必要です。
処置が遅れは重篤な後遺症につながる可能性があり、最悪の場合死に至ることもあります。
③子供がデング熱にかかったら
子供がデング熱にかかった場合は3日目から高熱の兆候を示します。
多くの親はそれを風邪や呼吸器疾患と間違え、検出が遅れ、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
デング熱の予防
ホーチミンやハノイなど大都市圏でも、川や湖が多く、蚊が発生しやすい環境と言えます。
気候が暑い日には、涼をとるために窓やドアを開けっ放しにしておきたいのですが、蚊が侵入するリスクを高めることとなります。
日本などでは網戸が一般的であり、換気や外の空気を取り入れながら虫の飛来を防ぐことができますが、ベトナムではまだまだ広まっていません。
ベトナム人は昔から蚊帳や蚊取り線香を使ったり、最近では食料品店やスーパーマーケットで購入した虫よけスプレーや殺虫剤を使用します。
この方法はとてもに効果的な反面、限られた部屋のスペースを占有してしまうなどの不便があります。
また、虫よけスプレーや殺虫剤を吸い込むことによる健康被害も気になります。
窓を開放しにくい今だからこそ、窓を開けて換気をする代わりに空気清浄機で屋内の空気を清浄し、いつでも新鮮な空気を手にいれるよう心がけましょう。