水道水の殺菌消毒のために世界の多くの国や地域で塩素が利用されています。
それは日本やベトナムも例外ではありません。
高い殺菌能力と低コストという反面、副産物として発生し得るトリハロメタン(THM)は、身体に対して少なからず害を与えます。
この水道水に含まれるトリハロメタン(THM)は、ベトナムを含めた世界各国で注目と懸念を集めています。
トリハロメタンはどのように発生するの?
メタンの4つの水素のうち、3つがハロゲンである塩素(Cl–)、臭素(Br–)などに置換された化合物をトリハロメタンと呼びます。
水道水に残留する塩素が水中のフミン質(植物などの最終分解生成物)などの有機物と反応して生成される化合物と言われています。
トリハロメタンは健康に対してどのような影響がありますか?
トリハロメタンは低濃度であっても、健康に深刻な害をおよぼすと言われています。
よく言われる『発ガン性物質』であるという側面に加えて、『生殖障害・先天性欠損症・流産』などのリスクにつながる可能性があります。
トリハロメタンを除去する方法とは?
水道水を沸騰させてトリハロメタンを除去するというのが最も簡単な方法です。
しかしながら、短時間の沸騰だけでは除去できず、10分以上沸騰した状態で熱を与え続けないといけません。
直ぐに水を使用したい場合、冷水や常温水を使用したい場合など、便利で快適な方法とは言えません。
もう一つの方法として、浄水器の利用をおすすめします。
一部の浄水器では、ろ材(フィルター)で除去できるため、簡単に除去できます。
また、機種によってはトリハロメタン以外の有害物質を除去することもできます。
全ての浄水器にトリハロメタン除去能力があるわけではありませんので、
浄水器をお選びになられる際には、フィルターの種類を精査し、浄水能力を確認しましょう。
まとめ
世界各国の水処理プラントでは、水道水の殺菌過程でトリハロメタンが発生しないろ過(殺菌)技術の更なる改善に取り組んでいます。
オゾン処理や紫外線処理などの研究が進んでおり、これらが本格的に実用化されればトリハロメタンの害から解放されるかもしれません。
しかしながら、水道水にはそれ以外の有害物質も存在しています。
高性能家庭用浄水器を利用することで、清潔な水を確保し、ご自身や家族の健康を維持しましょう。